岩見沢の開拓は、幾春別川をさかのぼった幌内の沢の奥で石炭が見つかった事がきっかけでした。その頃の岩見沢は、昼間でも薄暗いほど木が生い茂り、キツネやクマが歩き回っていたといわれています。開拓使(今の道庁)がライマンの力を借りて幌内付近の様子を詳しく調べると、これが素晴らしい炭田である事がわかりました。そこで、開拓使長官黒田清隆は、この石炭を運び出す為に林を切り開き、鉄道を作る事となり、1882(明治15)年には、小樽から札幌、岩見沢を通って幌内に通じる日本で３番目の鉄道が開通しました。この頃、開拓使は今の元町の狩野橋近くに、働く人の休み場を作りました。仕事を終えた人たちは、ここで水浴びをし、体の汚れを落としたといわれています。そのため、この場所は「浴(ゆあみ)をする沢」と人々に呼ばれ、今の「岩見沢」という地名の由来になったといわれております。鉄道の開通とともに、岩見沢にも人が移り住む様になりました。1882(明治15)年、石川県の原田喜助という人が小樽から幌向(今の北村砂浜)に移ってきました。この人が、この地域に移り住んだ最初の人だといわれています。
　　　　



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